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図録|ミュシャと日本、日本とオルリク

¥2,500 税込

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2019年9月7日[土]- 10月20日[日]
「ミュシャと日本、日本とオルリク」公式展覧会図録

サイズ:250 × 190 × 30 mm
ページ数:358p
発行:国書刊行会

■展覧会概要
この展覧会は、アルフォンス・ミュシャ(Alfons Mucha 1860–1939)とエミール・オルリク(Emil Orlik 1870 –1932)というチェコ出身のふたりのアーティストに光をあて、ジャポニスム(日本趣味)の時代に出発した彼らの作品と、彼らから影響を受けた日本の作家たち、さらにはオルリクに木版画を学んだドイツ語圏の作家たちを取りあげ、グラフィックを舞台に展開した東西の影響関係を観察しようとするものです。

 ミュシャは、ジャポニスムに湧くパリで、女優サラ・ベルナールを描いた《ジスモンダ》に始まる一連のポスターで名を馳せました。その評判はすぐさま日本に伝わり、ミュシャの女性像は1900年創刊の雑誌『明星』で紹介されて白馬会を中心とする日本の画家たちー藤島武二や中沢弘光らに絶大な影響を与えました。一方のオルリクは、プラハに生まれ、ベルリンやウィーンでジャポニスムの潮流にふれて日本への憧れを募らせました。

そして1900 年から翌年にかけて来日、浮世絵版画の彫りや摺りを学び、帰国して多くの後進を木版制作に駆り立てます。また、滞日期に手がけた石版画が、白馬会展に出品されて雑誌『方寸』に集った作家たちを大いに刺激したことも知られています。 こうした1900年前後の影響関係は、グラフィックを介したジャポニスムとその還流と捉えることができます。本展ではミュシャとオルリクに加え、背景としてのチェコのジャポニスムを紹介するほか、ウィーン分離派の周辺作家やヴォイチェフ・プライシグ、タヴィーク=フランティシェク・シモン、ヴァルター・クレム、カール・ティーマンらの作品を、雑誌『明星』や『方寸』周辺の作品と合わせ、グラフィックならではの、即時的で双方向な東西の芸術交流のさまを検証します。

■目次
「あいさつ」に代えて 〈チェコと日本〉の響き 山野英嗣
As a Message of Welcome Czech Lands and Japan: Reverberations
Yamano Hidetsugu
めぐるジャポニスム
−展覧会「ミュシャと日本、日本とオルリク」への道案内として 西山純子
図版
序章  ジャポニスム−光琳、 型紙、 そして浮世絵
Prologue  Japonisme in Czech Lands
第2章 ミュシャと日本
Chapter 2  Mucha and Japan
第3章 日本とオルリク
Chapter 3  Japan and Orlik
第4章 オルリク−日本の思い出/後継者たち
Chapter 4  Memories of Japan/ Orlik's Successors
ヴォイチェフ・プライシクと彼の日本美術に関する考察 ルツィエ• ヴルチコヴァ
ミュシャと日本をめぐる
一考察 『明星』周辺のアール・ヌーヴォー受容について 井上芳子
日本が見たエミール・オルリク 西山純子
プラハからダッハウヘ —エミール・オルリクとヴァルター・クレム、カール・ティーマン 青木加苗
エミール ・ オルリク
「日本の多色木版画についての覚書」1901年
作家解説・用語解説
作品リスト  List of Work

ミュシャと日本、日本とオルリク
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/19-9-7-10-20-01/

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