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図録|「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容

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2023年4月8日[土] – 5月21日[日]
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
展覧会公式カタログ

編集:千葉市美術館、富山県美術館、新潟市美術館、渋谷区立松濤美術館
発行:赤々舎
ブックデザイン:須山悠里
サイズ:255×180x20mm
ページ:240ページ(ソフトカバー製本)
※チラシ画像は参考画像のため、図録には付帯いたしません

■展覧会概要
本展覧会では、瀧口修造(たきぐち・しゅうぞう、1903-79)、阿部展也(あべ・のぶや、1913-71)、大辻清司(おおつじ・きよじ、1923-2001)、牛腸茂雄(ごちょう・しげお、1946-1983)の4人の作家の交流と創作を辿りながら、1930年代から80年代にわたる日本写真史の一断片をご紹介します。
 1930年代、技巧的な前衛写真が活発に発表されるなか、瀧口は、写真におけるシュルレアリスムとは「日常現実の深い襞のかげに潜んでいる美を見出すこと」と語りました。本展は、この思想をひとつの軸としています。
 瀧口とともに1938年に「前衛写真協会」を立ち上げた阿部は、瀧口に共鳴し、街の風景にカメラを向けました。また、瀧口と阿部に強く影響を受けた大辻は、「なんでもない写真」と題したシリーズを手掛けます。そして、大辻の愛弟子・牛腸は、「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりの写真」という自身の言葉どおり、独自の視点で周囲の人々や風景を捉えました。
 4人の作家の思想や作品は、互いに影響を与えあい、前衛写真として想起される技巧的なイメージを超えた「前衛」の在り方を示します。戦前から戦後へと引き継がれた、「前衛」写真の精神をお楽しみください。

■目次
雑誌『フォトタイムス』にはじまる
── 瀧口修造、阿部展也と大辻清司── 大日方欣一 

第1章
1930-40年代 瀧口修造と阿部展也 前衛写真の台頭と衰退
瀧口修造 写真との出会い
はじまりのアジェ
瀧口修造と阿部展也の出会い 詩画集『妖精の距離』
阿部展也、美術作品を撮る
『フォトタイムス』における阿部展也の写真表現
阿部展也の大陸写真
「前衛写真協会」誕生とその時代、その周辺──「前衛写真座談会」をきっかけに

第2章
1950-70年代 大辻清司 前衛写真の復活と転調
前衛写真との出会い
大辻清司、阿部展也の演出を撮る
大辻清司の存在論のありか 「APN」前後の動向を手がかりとして
(コラム)瀧口修造― ヨーロッパへの眼差し
(コラム)阿部展也の 1950 年代写真
『文房四宝』― モノとスナップのはざまで
私(わたくし)の解体― 「なんでもない写真」

第3章
1960-80 年代 牛腸茂雄 前衛写真のゆくえ
桑沢デザイン研究所にて
大辻清司のもとで― 高梨豊の60年代
日常を撮ること
『SELF AND OTHERS』(1977)
紙上に浮かび上がるかたち 牛腸茂雄と瀧口修造
(コラム)瀧口修造のデカルコマニーについて
(コラム)牛腸茂雄の自筆ノート
『見慣れた街の中で』(1981)

あくなき越境の射程──遠ざかる主義の時代の地平から 松沢寿重
学生の頃 畠山直哉
作家の言葉──自筆文献再録
写真と超現実主義 瀧口修造 1938
前衛的方向への一考察 阿部芳文 1938
なんでもない写真 大辻清司 1975
見慣れた街の中で 牛腸茂雄 1981

年譜
主要参考文献
作家解説
掲載作品・資料リスト

「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/23-4-8-5-21/

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