図録|水平線を捲る Nerhol
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Nerhol 水平線を捲る
2024年9月6日[金] – 11月4日[月・祝]
展覧会公式図録 兼 書籍
千葉公園のオオガハスを含ませた和紙を敷き詰めた「さや堂ホール」、河口龍夫や李禹煥、ダン・グラハムらの千葉市美術館コレクションとのコラボレーション展示など、独創的な構成でも注目された初の大規模個展をインスタレーションビューで再現。境界線を往還しながら、可能性を探究し続けるアーティストデュオNerholの新境地。
■目次
[エッセイ]
水平線を捲ることNerholが開き、覆う世界 森 啓輔
インスタレーションビュー
[エッセイ]
共存する作品たち「Coexistence」展を通してNerholを知る 庄子真汀
作家略歴
作品リスト
■展覧会概要
Nerhol(ネルホル)は、田中義久(1980–)と飯田竜太(1981–)により2007年に結成されたアーティストデュオです。二人の対話を契機に、人や植物など「移動」にまつわる様々な事象のリサーチを通じ、他者に開かれてきた長年におよぶ表現活動の歩みを、美術館で初となる大規模な個展によって紹介します。
Nerholの活動は、グラフィックデザインを基軸とした田中と、彫刻家である飯田の協働性を特徴としています。人物の連続写真を重ねて彫る初期のポートレートから、今日では帰化植物*や珪化木*、アーカイブ映像まで対象を広げ、独自の世界観を深化し続けてきました。写真と彫刻、自然と人間社会、見えるものと見えないものといった複数の境界/間を、日々の会話のように行き来して紡がれてきた作品は、私たちを多様な解釈へと誘います。
「Nerhol 水平線を捲(めく)る」展では、これまでの活動における重要作や未発表作に加え、千葉市の歴史や土地と関わりの深い蓮をテーマとした最新作、さらには二人が選ぶ美術館のコレクションを展示し、この場所だけでしか体験できない空間を創出します。人間の知覚や現代社会における一義的な認識では捉えることができない、Nerholによる時間と空間の多層的な探究は、千葉の地で豊かな展開を見せることでしょう。
*帰化植物(きかしょくぶつ) 自生地から日本国内に持ち込まれ野生化した外来種の植物
*珪化木(けいかぼく) 地中で長い時間をかけてケイ酸が浸透し石化した植物
■プロフィール
Nerhol
田中義久と飯田竜太により2007年に結成されたアーティストデュオ。紙と平面的構成によるグラフィックデザインを行う田中と、紙や文字を素材とする彫刻家の飯田からなる。2012年に発表された人物を数分間撮影し、出力された200枚のカットを重ね、彫刻を施したポートレートシリーズで大きな注目を集める。写真と彫刻を往還する独自の表現を通じ、現代的な視点から人間社会と自然環境、時間と空間に深く関わる多層的な探究を続けている。近年の主な個展に、「Tenjin, Mume, Nusa」(太宰府天満宮宝物殿、福岡、2024年)、「Beyond the Way」(レオノーラ・キャリントン美術館、メキシコ、2024 年)、「Reverberation」(The Mass、東京、2023年)、「Affect」(第一生命ギャラリー/M5 GALLERY、東京、2023年)、「critical plane」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2021年)など。主なグループ展に「第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界」(資生堂ギャラリー、東京、2021–23年)、「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」(埼玉県立近代美術館、2020年)、「VOCA展2020 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2020年)など。主な受賞歴に、「VOCA賞」(2020年)。
■関連企画展
Nerhol 水平線を捲る
2024年9月6日[金] – 11月4日[月・祝]
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/24-9-6-11-4/
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